2013年9月28日土曜日

five stages of grief

先週書いたAdventure Timeのレビューで"five stages of grief"というのが出てきましたが、どうもこれ、カートゥーンでたまに見かけるなあと思ってちょっと調べてみました。

といっても、軽くWikipediaを読んだくらいなんですが。

"five stages of grief"とはアメリカの医師エリザベス・キューブラー・ロスが唱えた仮説で、(重病などで)逃れられぬ死の運命に直面した人が感じることになる典型的な感情の変遷モデルのこと。この感情の変遷には以下の5つの段階(stage)があるらしい。

  1. 否認 (Denial): 自分が死ぬことを認めようとしない段階。「きっと何かの間違いに決まっている」
  2. 怒り (Anger): 理不尽な死の運命にやり場のない怒りを覚える段階。「なぜ自分ばかりこんな目に遭うのか」
  3. 取引 (Bargaining): 死の運命を回避する方法を探る段階。「金ならいくらでも払うからなんとかしてくれ」
  4. 抑鬱 (Depression): 死の運命に対し無力感と失望で満たされる段階。「どうせ死ぬのだから何の意味があるというのか」
  5. 受容 (Acceptance): 死を受け入れる段階。

他の4つはなんとなく分かるけど、「受容」段階だけは到底理解できないなあ。生きているうちにこの境地に至るには相当の修行を積まないといけないのかも。

なお、5つの段階はその全てをこの順にたどるとは限らず、また対象も死の運命だけに限らないらしい。

で、自分がカートゥーンで初めて"five stages of grief"を見たのは"Ruby Gloom"の#01 "Gloomer Rumor"ですね。

この話は、ルビーがみんなに内緒でサプライズ・パーティを企画するんだけど、その様子を見たフランクとレンが何をどう間違ったか、ルビーがもうすぐ死ぬのだと勘違いする話。 で、フランクがルビーの行動を見かけるたびに、"five stages of grief"の各ステージを引き合いに出すんですよね。

カートゥーンで直接「死」を扱う話はそんなにないと思うけど、他にも登場人物が衝撃的・悲劇的な事実を知ったときにたまに"five stages of grief"が引き合いに出されることがあったりする。

"Sidekick"の#22B "Pamplemoose and Son"では、嫌われ者のパンプルムース先生が実はエリックの父親なんじゃないかという話が出てきて、その時のエリックのショックをfive stages of griefで説明している。

うーん、これは分かりやすい。

でもエリックは孤児なので、この時は父親が見つかって良かったと素直に受け入れられると思うんですよね。オチはまあ、想像通りというか。

"Littlest Pet Shop"の#06 "Mean isn't Your Color"は、ブライスの父親(独身)が誰かとデートに行くという話をブライスが聞いてショックを受ける話。

で、それを見たブライスの友達のヤンミーが持ち出したのが"seven stages of coping with parental dating"。

  1. distress and denial
  2. I didn't mean to
  3. fury and promises
  4. so lonely I could cry
  5. making adjustments
  6. coming to grips
  7. totally ok with it

なんかステージ数がだいぶ増えてるけど、ゆるくfive stages of griefにつながっているように見えますね。

自分が覚えているのはこのくらいだけど、他にもあるかなあ。

しかしこの"five stages of grief"、日本人にはまず馴染みがないと思うんだけど、子ども向けのカートゥーンで出てくるくらいだからアメリカでは一般的な概念なんだろうか。たまにこういうのが出てくると見ていて何のこっちゃと思うんだよな。

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