Adventure Timeのスピンオフコミック"Marceline and the Scream Queens"、コンプリートしました。
この作品はスピンオフだけあってTV放送版とはだいぶ趣きの違う世界観になってて、読む人によっては賛否両論あるかもしれないけど、それはそれで面白かったです。
中でも#5ではマーセリンさん達のバンドがついに魔界「ナイトスフィア」でライブをする!ということでなかなか挑戦的というか考えさせられる内容でした。
というわけで、Marceline and the Scream Queens #5, #6のレビューをやります。TV放送版のネタバレをちょっと含みますので、あしからず。
フィル・フェイスのポータルを通ってナイトスフィアにやってきたマーセリンさん達。
ナイトスフィアはなにせ魔界なので、そこら中で炎が燃え盛っていたり怪物達がウロウロしてたりするんですが、こんな感じで市街地が描かれているのはなんか衝撃的ですね。 なにせTV放送版で出てくるナイトスフィアはマトモな社会が成立するところとは到底思えなかったんで・・・。
そうこうしてるうちにライブハウスに到着すると・・・
マーセリンさんの昔の男友達、タフ(Tuff)登場!
・・・ダレだお前は!? もちろんコミック版オリジナルのキャラクターですが、こんな重みのあるポジションにオリキャラ突っ込んでくるとはスゴいな。
マーセリンさんのセリフからすると、タフは昔からライブハウスで働いてたみたいですね。
で、ナイトスフィアの仲間たちの前で思い出を歌うマーセリンさん。
今までのライブはなんだかんだでハプニングがあったけど、今回は何事もなかったですね。
そしてナイトスフィアと言えばやはりこの人、オヤジさん登場!
本編では一切空気を読まない恐ろしいオヤジとして描かれてるけど、こうして見るとただのおっさんだなあ・・・。
しかしここまで見てきて思うのは、なんていうか、、
なんだこの和やかな世界観は!俺の知ってるナイトスフィアのイメージと全然違う!!
TV放送版のナイトスフィアって、理不尽な暴力と混沌が全てを支配する阿鼻叫喚の世界であって、普通の人間がうかつに迷い込んだら三日ともたずに発狂してしまうようなところだったと思うんですよね。
一方、コミック版ではその辺を見事に作り替えて、マーセリンさんの郷愁を誘うようなテイストに仕上げている。これが「正史」とは到底思えないけど、なるほど、こういう解釈もできるなあと、なんか感心してしまいました。
ところで郷愁と言えば、マーセリンさんって、そもそもナイトスフィアでどのくらいの時を過ごしていたんだっけ?
これまでの描写からすると、なんかあまりナイトスフィアに居座っていないイメージがあるんですよね。サイモンと出会った時もアッシュと一緒にいた時もフライドポテトの一件も現世だったし。だから今回のコミックでタフが出てきたときに「あれ?」ってなったんですが。
マーセリンさんが元々、普通の人間だとしたなら、いつ吸血鬼になってナイトスフィアに入ったか気になるし、それ以前にリッチの出自を考慮に入れるとナイトスフィアそのものが戦争の影響で生まれたものである可能性もありそうだし・・・
とかなんとか、色々と考えさせられる作品でした。
で、完結号である#6はこの辺についてさらに突っ込んでくるのかなと思ってたんですが、意外とあっさりと終わっちゃいましたね。
無事、キャンディ・キングダムに帰ってきたプリンセス・バブルガム。帰るなり即刻フィンとジェイクを牢獄送りです。こいつら、バブルガムがいないのをいいことに好き放題やってたんだっけ。今回のプリンセスは本気だ!
そして"Princess is back"でシメ。素晴らしい。
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