adult swimの"Rick and Morty"シーズン1、最後まで見ました。
Rick and Mortyはエピソードの最後で軽く第4の壁を破ってくるあたりがなんかイイですね。 とくにシーズン1の最終回は爽やかで良かった! 「これぞアメリカのエンターテイメント!」って感じがしました。
Rick and Mortyは基本的にギャグ作品なんだけど、たまに見ていてドキっとするような衝撃的な展開になったりするからあなどれない。 特に#08 Rixty Minutesはほんとスゴい話だったなあ。
#08 Rixty Minutes
リックの発明した「無限TV (infinite TV)」は無数に存在する異次元空間のTV番組を見ることができるチューナー。 リックたちは無限TVをザッピングしているうちに、とある次元でジェリーが大人気俳優になっていることを発見する。といった話。
リックとモーティが全く冒険しないでひたすら無限TVを見るという異色回。 でもこれがほんと面白いんだ。
まず衝撃的なのが異次元空間のTV番組とコマーシャルでして。 もうとにかくクレイジーとしか言いようがない!
しょっぱなからこの"Ants in My Eyes Johnson"のCMがヤバいwww
目にたくさんのアリが入っちゃってるジョンソンさんのお店のCMなんだけど、なんでこんなことになってるんだよ! しかもグロいよ!!
映画"Two Brothers"のCMもトバしてるなww
思いついたものをとにかくそのまんま放り込んでくるこの感じ、なんかAxe Copっぽいぞ! Axe Copよりも長い距離走り抜けてる感もあるけどww
そういやこのBaby LegsもいかにもAxe Copに出そうな刑事キャラなんだよなあ。
他の番組やCMもとにかくクレイジーで面白い。 全部じゃないけど、いくつかYouTubeに上がってますね。
という感じでリックパートはいつも以上にバカバカしくて面白いんだけど、 ジェリーパートはむしろいつも以上に重い展開に入っていくわけで。
異次元世界の自分たちが圧倒的な勝ち組人生を送っていることを知ったジェリーとベスだが、その世界にはサマーは存在していないのだった。 つまり結局のところ、この世界の自分たちがこんなにも惨めなのは、サマーが生まれてしまったからだという話に。
今までの人生を振り返って、「あの時、こうしてたらどうなっていただろうか」を見せてくれるのが無限TVなんだと思うんだけど、 そりゃ全てがうまく運んでいたら人気俳優にもなっていたかもしれない。 でもその分岐点が子どもと家庭を持つか否かにあると思うとなんとも悲しいなあ。
ジェリーとベスの場合はサマーを中絶するかどうかが分岐点になっていたようですが、、 いやそれを本人に話したらいかんでしょ・・・
両親に愛想を尽かして家出を決意したサマー。 ここでモーティが話しに来るところもイイですね。
しかしなんと言ってもビックリしたのがこの後のシーン。
庭に「自分」の死体が埋まっていることをサマーに告白するモーティ。
この死体っていうのは、#06 "Rick Potion #9"でリックとモーティが埋めたやつですよね。
#06では、なんやかんやあって(主にリックのせいで)世界中の人類がほぼ全てバケモノになってしまい、人類の文明が一夜にして崩壊してしまう。
もうどうしようもないと判断したリックは、無数にある異次元空間から「世界は無事なんだけどリックとモーティは死ぬ」世界を探し出し、その世界のリックとモーティになり代わることに。
つまりここで庭に埋まっている死体のモーティとは、その世界に元々いたモーティなのだ。
この#06を最初に見た時は、「それができるんだったらどんなメチャクチャなことをしてもOKじゃないか! 気楽な話だなあwwww」と思ったんですが、まさかこの設定が#08の伏線になっているとは!!
#08のシーンは、一度世界を滅ぼして何食わぬ顔でよそのモーティになり代わるという罪を背負ったモーティが懺悔しているようにも見えて、そう考えるとこれはもうお気楽設定なんてとんでもない! なんかこう、この作品の見方が全く変わる、衝撃的なシーンでした。
こういう伏線の張り方を一度されると、これ以降もう何でも伏線なんじゃないかと思えてくるからタチが悪い(もちろんいい意味で)。 #10でも異次元のリックとモーティが出てきたし、シーズン2でもこういった話があるのかなー。
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