2012年8月4日土曜日

ブレインリーとアレハンドロ

Total Drama World Tour(TDWT)見終わりました。こいつは面白かった!!

シーズン前半は割と単調な展開が続いたんでちょっと不安だったのですが、全体の3分の1を過ぎたあたりからグイグイ面白くなってきましたね。 特にダンカン復帰後はいかにもTotal Dramaらしいダイナミックな駆け引きがふんだんに織り込まれていて、見応えありました。

Total Dramaもシーズン3まで来ているのでマンネリ化してもおかしくないものの、今回は結構予想のつかない展開が多くてビックリしました。 中でも今回心底スゴいと思ったのがブレインリーとアレハンドロの存在ですね。ちょっとこいつらを中心に、TDWTを振り返ってみたいと思います。ネタバレありです。

まずブレインリー(Blaineley)。この人はもともとTotal Dramaとは何の関係もない人で、 Celebrity Manhuntという別の(Total Dramaの世界の中の)番組の司会者でした。 しかしなぜかTotal Drama Aftermathショー(TDWT本戦の脱落者を交えたトークショーエピソード)の司会として登場することになったんですよね。

このブレインリー、何がスゴいって、その強烈なキャラクターですよ。とりあえず下の歌でなんとなく分かると思います。

醜悪ですねえ。コートニーやヘザーがかわいく見えるくらい、とにかく醜悪! ブレインリーの歌はもう一つあって、こちらも非常にオススメ。

ブレインリーは「年増の崖っぷち女性タレント」といった立ち位置の人で、芸能界で何とか生き残ろうとする本気っぷりがあまりにもリアルでえげつない。

Total Drama Aftermathショーにブリジットが司会として復帰するのを阻止するために、ブレインリーはブリジットを拉致してなんとシベリアに送りつける! ここまで来るともう丸っきり犯罪です。

Total Dramaシリーズの悪役といえばメインMCのクリス・マクレーンですが、彼は絶対的強者の立場にいるのでまだその行動には余裕が感じられるし、悪の美学のようなものがあると思う。 一方ブレインリーはクリスのような余裕がないので何をしでかすか全く分からないところが実にヤバい。

あまりにも素行がヒドいということで、ブレインリーは強制的にTDWT本戦に参加させられることに。すっかり罰ゲーム扱いだな・・・

しかし本戦に参加してもシェフ・ハチェットを買収したりとダーティ・プレイがどんどん加速するブレインリー。鼻つまみ者の多いTotal Dramaのキャラの中でもこんな汚ぇヤツは初めて見た!!

とはいえそこはTotal Drama。最後に悪が滅びるのがいいところで、ブレインリーも結局飛行機から突き落とされてこんな状態に。 こんな大怪我してテレビに出てくるヤツも初めて見たわ。しかもこのエピソード、この状態のブレインリーが普通にチャレンジに参加するという・・・。

というわけで、Total Dramaの歴史にいろいろ伝説を作ってしまったブレインリー。こいつがいたおかげで中だるみしがちなシーズン中盤から終盤にかけてがすげー面白かったです。

次にアレハンドロ(Alejandro)。

今回の新キャラですが、シーズン前半はとにかくコイツがもう拍子抜けするくらい強くて、他の参加者がバッタバッタ脱落してしまうんですよね。 アレハンドロの強さと悪さを印象づけるためなんだろうけど、ちょっと単調に感じてしまいました。

だけど話が進むと徐々にコートニーやヘザー、ダンカンといった他の強キャラがアレハンドロに太刀打ちできるようになってきて、面白くなってきましたね。

特にダンカンとアレハンドロが組んだ時の頼もしさは異常! お互いに完全に信用しているわけではないところがいいんですよ、こいつら。

なんだかんだあって結局準決勝に勝ち残ったのがアレハンドロ、ヘザー、コーディの三人。 アレハンドロとヘザーは順当として、ここにコーディがいるところが非常にいいですねえ。

このエピソードの歌のコーディパートがまた素晴らしい。 何の取り柄もない、一般人の小僧であるコーディが、(シエラというフリークの助けを得たとはいえ)準決勝まで生き残っているという快挙!

このエピソード中でもコーディは何度か心が折れそうになるんですが、そのたびに心ある人達の助けを得て、歯を食いしばってゴールを目指して進んでいく。 その姿にはほんと勇気づけられます。こいつならあのアレハンドロにも勝てるんじゃないか、そう思わせる何かがあるのです。

最終的にコーディは決勝進出をかけてアレハンドロと1対1のタイブレーカー戦へ。これがもう、あっけないほど簡単に負けるんですよね、コーディが。 負ける時の演出も特に何もなく、淡々と決勝戦へ突入。コーディはここで脱落。

ここまでコーディを引っ張ってきておいて、この幕切れは何気にスゴい。でも普通に考えて、フィジカルの勝負でコーディとアレハンドロがタイマンやって、コーディが勝てるはずがないんですよね。この残酷な現実を当然のように突きつけてくるのがイイ。Total Dramaは「善良な一般人が幸運にも富を手にするイイ話」では決してないんですね。

ということで決勝戦は、Total Dramaの元祖 悪の女王ヘザー vs. 新生 悪の帝王アレハンドロ、という構図に。まさに毒を持って毒を制する燃える展開。

いろいろあってアレハンドロはアドバンテージを持っていたので、今度という今度は勝負あったかと思いましたが、ヘザーはヘザーで持ち前の諦めの悪さで食らいつく。

今シーズン最大の見せ場がこの、勝利を確信したアレハンドロに金的をぶちかますヘザー!! この後アレハンドロはハワイの火山から突き落とされます。

ブレインリーのところでも書いたけど、こういう分かりやすい悪役が最後の最後に破滅してくれるのがTotal Dramaのいいところですねえ。TDWTの決勝はTDIの準決勝以来の名勝負だったと思います。

おまけ。

今シーズンのモザイクはルショーナさんのコレ。おっぱい丸出しとか、さすがにもうやらなくなったなあ。

2 コメント:

Nicol さんのコメント...

おぉぉっ!すごく楽しい感じの振り返りだぁ。
個人的にはブレインリーのことあまり深く考えたことなかったけど、確かに言われてみればあの人の特別な存在ってうまく中だるみを防止してたんだね。

アルもとても良いヴィランで、ファンダムの間ではみんなに良い意味で嫌われてるし。 最後のハワイでの対決でヘザーがついにアレハンドロをノックアウトをする場面とかホント見ていて気持ちが良いですよねー! シーズン1のときからの待望のヘザーが勝つ瞬間だしさ。 (自分もTDWTはロンドンあたりからヘザー応援してから余計に)  
火口で戦うだとかいかにもクライマックスの王道っぽいし、間違いなくこのシリーズの名場面の1つだと豪語できるのかもー。

バッククォート さんのコメント...

もう自分はシーズン後半でブレインリーが出るたびに爆笑でした。いいキャラだったと思います。

良い意味で嫌われる悪役ってほんと大事ですよね。そんなアルをガッツあふれるヘザーがぶっとばしてくれるあのシーンの爽快感! やっぱり今回の決勝戦は名場面ですよね。

今シーズンのヘザーは相変わらずの戦略家キャラだったけども、シーズン1のような外道プレイはほとんどなかったので、わりと応援しやすかったですね。

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