Luke Pearsonの「ヒルダ」シリーズコミック最新巻"Hilda and the Black Hound"を読みましたので簡単にご紹介。
"Hilda and the Black Hound"はシリーズ第4巻。これまでの3巻については以前書きましたっけ。
それにしても第1巻の時に比べてページ数が増えたなあ。読むのに丸々1時間くらいかかったかも。
トロルバーグの町のガールスカウトにヒルダが入隊するところから始まる今回のお話。 まあガールスカウトっていうか、男の子もいるんですが。
ヒルダって元々山奥で生まれ育ったんで、こういった自然派のアクティビティが向いてるよねということで、 今回の話は、ヒルダがスカウトの定番である「バッジ」をゲットするべくがんばるという流れですね。
スカウトに入隊して、ますます他の人間の子ども達と絡むようになったヒルダ。
前巻でも人間は出てきたんだけど、あんまり出番がなかったんですよね。 山育ちのヒルダがスカウトでしっかりやってる姿を見ると、成長したなあとしみじみ思ってしまう。
このキャンプのテントの中のシーンなんていいじゃないですか、楽しそうで。
とはいえ、あまり空気を読もうとしないヒルダはすぐに皆とはぐれちゃったりするんだけど。 この、町の子ども達とはちょっとズレた感じがヒルダらしくていいんだよな。
スカウトの話がメインとはいえ、そこはやはりヒルダシリーズ。 今回も不思議生物が出てくるわけでして。
今回の不思議生物は住処を追われた妖精「ニッセ(Nisse)」
ニッセは人間の家の家具のスキマなんかに住まう妖精。 Wikipediaによると北欧の民間伝承に伝わる農家の妖精らしいですね。
地域によってトムテと呼ばれたりトントゥと呼ばれたりもするらしい。
ニッセ達は普段、人間に見つからないようにこっそりと生活しているのだけど、ヒルダが出会ったこのニッセは悪さをしたとかで屋敷の主に追い出されたのだとか。
何があったのかと聞いても「無実だ」と言うだけで多くを語らないニッセ。 果たして彼の身に何が起こったのか。
さらにそんな中、トロルバーグの町で巨大な猟犬が目撃される事件が相次ぐ。
現れては忽然と姿を消す謎の猟犬。
トロルバーグの町に不穏な空気が流れ始め、ヒルダは住む家のないニッセのことが心配になってくる、といった感じ。
ということで、いろんな話が同時並行で進むこの感じは今までどおりなんだけど、今回の話は少し長かったかなあと思いました。
あと今回はサスペンスの要素がちょっと弱かったかもしれない。
"Midnight Giant"では生死をかけた冒険があったし、"Bird Parade"では子どもならではの恐怖体験が描かれていたわけだけど、 今回はそういうハラハラさせられる展開があんまりなかった気がする。
まあそれはともかく、トゥウィグは安定してかわいいなあ。 トゥウィグほしい。
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