"The Secret Saturdays"をまたちょっと見進めたので感想でも。
このあいだ書いた記事では#09まで見た段階でだいぶボロクソな感想を書いてしまいました。なんていうか、アクションヒーローモノとして見た時に、この作品って主人公とその仲間たちがとにかく弱いんだよなーと。
でも#10 "The Swarm at the Edge of Space"はこれまでのヌルい展開がウソみたいに面白かったんですよ! 話の作り方ひとつでここまで変わるもんかとビックリしました。
それを見て思うに、"The Secret Saturdays"はアクションとしてというよりもサスペンスやホラー作品として見るべきものなんじゃないかなあと考え直した次第なのです。
とりあえず、#10をざっと振り返ってみましょうか。
#10 The Swarm at the Edge of Space
飛行船で航行中、謎の飛行機から緊急信号を受信したサタデー家の面々。
さっそく救出に向かうとそこには・・・
大量のクラゲに襲撃される小型飛行機が!
小型飛行機の乗組員は脱出ポッドで難を逃れ、サタデー家の飛行船がなんとかそのポッドを回収。
やれやれ危ないところだったと思うのも束の間、
今度は飛行船がクラゲの大群に襲撃される事態に!
もうガンガン船内に入り込んでくるクラゲ達。
ザックたちは必死に応戦するものの、さすがに多勢に無勢ということで、どんどん追い詰められてしまう。
さらにクラゲが飛行船のソーラーパネルに覆いかぶさったことで船内の電源が喪失! 救助信号を送ることすらできない状況に。
どうなる、サタデー家! といった展開。
いやーいいっすねー。ここまでざっと見ただけでも「何考えてるのか分からないクラゲの大群」「逃げ場のない飛行中の飛行船」「電源喪失で助けは来ない」と、サスペンスの王道パターンが見事に成立していて、さらにそれがこの作品の世界観にきちんとマッチしてる!
ちなみにこの空を飛ぶクラゲは"Atmosphere Jellyfish"という生き物で、作中では特に珍しいものではないみたい。
しかしなぜここまで凶暴化して人を襲うようになったのかが、この話の大きな謎になってくるわけですよ。
そしてもう一つ重要なのが、最初にクラゲに襲われていた小型飛行機に乗っていた、エージェント・イプシロン(Agent Epsilon)とその息子フランシス(Francis)の存在。
イプシロンはザックの両親の古い知り合いで、ここ10年ばかり姿をくらませていたらしい。なのでザックとは初対面なんですね。
この二人がまた、終始謎めいていていい感じなんですよ。
で、追い詰められたザック達は、なんとか救助信号を送るために飛行船上部にある外部アンテナを使うことを思いつく。このアンテナは独立した電源を持っているので、この状況でも使えるらしい。
とはいえ、船内は既にクラゲだらけなので、子どもしか入れないくらいの大きさの通気ダクトを通じてザックとフランシスがアンテナまで行くことに。「通気ダクト」もいかにも王道な感じでイイ!
しかしその途中、フランシスが意外な行動に出て・・・!?
といった感じで、最後の最後までストーリーが二転三転。予測不可能で面白かった!
以前の記事ではとにかく主人公が弱いってことを書きましたが、サスペンス作品として見た場合、主人公はむしろ並の人間の方がいいのかなと思えてきました。並の人間が知恵と度胸で逆境を乗り切るのがいいんであって、怪物を力で打ち負かす必要はない。そう考えるとサタデー家の面々は絶妙の弱さなのかもしれないなあ。
と、まあ、こんな感じで"The Secret Saturdays"ってサスペンス風味の話をやると実はかなり面白いんじゃないかと思ったんですよ。
考えてみると、#09 "The Owlman Feeds at Midnight"も、謎の怪物に洗脳された人間たちの集団が出てきたりして、カルト的な怖さはスゴいなって思ったんだっけ。
ただこの回はザックとドイルの作戦が全然噛み合ってなくて、アンガールズのコントばりにグダグダになってシラけちゃったんですよね。。敵が強すぎるのはしょうがないにしろ、味方どうしで勝手にグダグダになるのはやめて欲しい。
とはいえ、ここまで見た限りではこの作品、サスペンス的な謎を秘めた敵はそんなに頻繁に出てこないのかもなと思ってます。
むしろよく見るのはいかにも「怪物!!」っていう感じの敵ですかね。例えばこんな感じの。
だ、だ、ダセぇ! もう絶望的にダサい!!
いや、こういういかにもB級な感じが好きな人は多そうではあるけども、なんだかなあ。
もうこういう怪物然とした連中はサスペンスに持ち込まないで力で打ち負かしちゃっていいんじゃないかな。
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